看護師が糖尿病専門外来で働く際の心得

糖尿病専門外来に勤務することを希望しているならば、仕事内容について詳しく把握することがポイントです。糖尿病専門外来に勤める看護師は、医師の補助を行う他に、患者に対して様々な指導をします。糖尿病専門外来において最も重要な治療内容は、血糖値のコントロールです。そのため、投薬治療の他に食事や運動など生活習慣の指導も行う必要があります。

患者の食事内容や運動習慣の聞き取りを行って、改善すべき点がある場合には指摘します。患者が納得して指導を受け入れるために、看護師は適切なカロリーや運動量などを熟知しておくことも必要です。糖尿病専門外来に関心があるならば、食品の栄養素や運動のカロリー消費量について学んでおくこと必要もあるでしょう。

糖尿病の症状が悪化した患者には、インスリン注射の指導を行います。インスリン注射を自分で行うことに不安になったり、恐怖を抱いたりする患者も多いです。そのような悩みを解消するために、看護師は患者に対して細やかな配慮をすることが大切なポイントになります。インスリン注射の必要性を分かりやすく説明して、痛みに対する恐怖心を克服できるような配慮が求められるでしょう。さらに、糖尿病専門外来ならではの患者への対応として、モチベーションが下がらないように話し方を工夫することがコツです。責めたり、叱ったりすると、前向きに取り組んでいた患者のやる気を失う怖れがあります。積極的に生活習慣の改善に取り組む姿勢が見られた時には、患者を褒めてモチベーションをアップさせる方法を実践するのが効果的です。