糖尿病専門外来で働く看護師のやりがい

糖尿病専門外来では、食事と運動、薬という3つを中心に治療を進めていきます。毎日の生活の中では患者自身が血糖値のコントロールを行い、血糖値推移の確認や血液検査、生活指導などは外来で行うのが基本です。

糖尿病専門外来に勤務する看護師は通常の外来業務の他に、糖尿病教育入院のための説明、インスリン注射や血糖値測定方法等の指導などを行います。また、より専門的なサポートとして、合併症予防のためのフットケアを行う場合もあります。病院によっては、糖尿病専門のフットケア外来を設置しているところもあり、より実践的な「フットケア指導士」の資格を有する看護師も勤務しています。

糖尿病専門外来には生活習慣病から発症する2型糖尿病の患者や小児の1型糖尿病の患者、妊婦糖尿病の患者など様々な年齢や立場の方が通うので、それぞれに合わせたコミュニケーションが必要になるでしょう。さらに、個人で行う血糖値コントロールは難しく、食事療法やインスリン注射などで患者さんの心理状態が悪化してしまうことも多いものです。家族の見守りや医師の指導も時には患者さんにとって厳しいものになってしまうこともあります。外来時の看護師と患者との関わりは短いものですが、長く通う方が多いので互いに心理的なつながりを感じる時もあるでしょう。そんな場面での看護師の思いやりある一言やサポートは患者にとって大きな励みになりますし、看護師としてのやりがいにも通じるはずです。